SSブログ
前の1件 | -

あさが来た51話 [「あさが来た」]

あさが来た51話 9週「炭抗の光」3話
11月25日 晴
「映画,DVD、漫画、TVドラマ等、の筋書き解説の仕事ありませんか?」
「帯文仕事も、あれば教えていただけませんか。お願いいたします。」
筆者

あさは、人並みに旦那さんの世話を焼き、子供も産んで育て
たいと思っていました。
今は、気張れば気張るほど、旦那はんから、離れてゆく感じです。
あさは、思い通りにならぬ、もどかしさに、苛まされていた。
そして、亀助に話すことではないと気づき
亀助に。忘れてくれと詫びた。

亀助は叫んだ、「若奥さんかて、人の子ですがな」
「そないに、いつもいつも、工夫の事ばかり考えなくても」
「いいえ、工夫さん達は、私の子供と同じです」
「私は、工夫さんの心配をいつもせねばなりません」

亀助は、ふゆに、手紙を書いていた
早朝の日も登らない時刻に、あさは炭坑に入ろうとしていた。
飯場で、サトシが班の者の引き締めに躍起になっていた。
大きな声を荒げ、暴力的な制裁も振るい、仕事の着手を急かしていた。
あさは、サトシの横暴を非難した。
そんな、あさを、親分が引き留めた。
「ここは、口出ししない方が良い!」
親分は、あさに、サトシの立場を話した。
サトシの行き過ぎた、ピンハネも知っていた。
「ここには、ここの流儀がある」
「親分さんは、改善に反対ですか?」
「いずれは、せねばならないが、今は時期ではない」
「私には、今やと、思われます」
あさは、坑内に入り働いた。

あさは、休憩時間に炭坑の改善の話を炭坑夫達に話した。
「生産高に応じて、加野屋から直接報奨金を支給します」
「だからと言って、納屋頭さんの仕事は無くなりません」
「納屋頭さんにも、頑張ってもらいたいと思います」
亀助が、工夫達の賛成意見を集めようとした時に
サトシが、あさの演説に真っ向から異論を唱えた。
あさは、何故変えようとしないのか!熱心に叫んだ。

サトシは、工夫達に、あさの意見と、納屋頭の意見。
どちらが、工夫達の為になるかを強要した。
そして、あさの意見に追従する者は、覚悟をしておけ!
と、脅し文句も忘れないでいた。

あさは、サトシの意見を聞き捨て、工夫達に夢を訴えた。
「夢は要らん!」
サトシは言い放し、炭坑に入った。

ふゆが、読む、亀助の手紙には
あさは、しばらくは大坂には帰れないと書いていた。
うめは、新次郎の三味線の座敷を楽しみにしていた、
あさの、無念に心を痛めた。
新次郎は、自分の寂しさを心配する言葉に対して
「ワテのことは、どないでもよろしい」
「あさちゃんが、働いてくれるから、呑気に暮らせています」

美和の任された座敷は、五代の座敷であった。
三味線演奏が終わり、客二人から絶賛された。
「さすが、元大坂一番の芸子はんや!」
「こちらの、お人は・・・」
「五代友厚様ですね!」
「大坂の恩人さんで、おますな!
美和の言葉に、連れのお客は
「日本の大恩人様です」
改めて、五代に、東京に帰り政府に再入閣して大蔵卿に就任
して下さいと懇願していた。

あさは、知識、世間の常識の通じない、炭坑の掟の前では
無力感を覚えるばかりで、炭坑夫達の処遇の改善は何一つできない
虚しさを感じていた。

前の1件 | -

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。